物質化学工学科



JABEEについて

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JABEEとは

日本技術者教育認定機構(JABEE : Japan Accreditation Board for Engineering Education / 設立 1999年11月19日)とは、大学などの高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが、社会の要求水準を満たしているかどうかを外部機関が公平に評価し、 要求水準を満たしている教育プログラムを認定する専門認定(Professional Accreditation)制度です。すなわち、「世界に通用する技術者の育成」を目的として、技術者教育の環境を継続的に改善し、世界水準に改善しようとする認定制度です。この世界に通用する技術者を育成するシステムが、いま日本で始動しようとしています。

2005年6月15日、JABEEはワシントン協定(Washington Accord)に正式加盟しました。

物質化学工学科の教育プログラムは、2002年度に受審したJABEEの試行審査の結果を受け、さらなる改善を重ねてきました。2003年度には、精密応用化学専修コースの教育プログラムで「化学および化学関連分野(応用化学コース)」のJABEE認定を受けることができました。さらに化学工学専修コースでも2004年度に 「化学および化学関連分野(化学工学コース)」でJABEE認定を受けることができました。

2007年度入学生からは精密応用化学と化学工学の両専修コースを統合したため、教育プログラムを「化学および化学関連分野(応用化学コース)」に統一しました。それに伴い、物質化学工学科のプログラム名は「応用化学コース」に改名し、2009年4月、正式にJABEE認定が継続となりました。

今後は、2011年度中に応用化学コースの中間審査を実施する予定です。

ワシントン協定

ワシントン協定(Washington Accord, 以下WA)は、学士レベルの技術者教育engineering educationの質的同等性を、国境を越えて相互に認め合う取り決めです。1989年にアメリカ(ABET)、カナダ(CCPE)、イギリス(EC)、アイルランド(IEI)、オーストラリア(IEAust)、ニュージーランド(IPENZ)以上6ヶ国の技術者教育認定機関がアメリカのワシントン市に集まって協定に調印したことが始まりで、その後1995年にホンコン(HKIE)、1999年に南アフリカ(ECSA)が加わりました。日本では2005年6月15日にJABEEが正式加盟しました。現在暫定加盟中の国は、ドイツ、シンガポール、マレーシア、韓国、台湾の五ヶ国で、さらに中国、ロシア、インド、タイなどが暫定加盟を目指して準備を始めています。

たとえば、アメリカの技術者資格PEを取得するには、ABET認定の技術者教育プログラム、もしくはそれと同等のプログラムを修了していることが条件になります。このような場合に、WAを通じた同等性の担保が、日本の大学の卒業生に大きな効果を発揮します。これはメリットの一例に過ぎません。

技術士

「技術士補」は「技術士法」に基づく国家試験(「技術士第一次試験」)に合格し、登録した人だけに与えられる称号です。JABEE修了者は一次試験免除で技術士補の資格が得られます。

「技術士」は、「技術士法」に基づいて行われる国家試験(「技術士第二次試験」)に合格し、登録した人だけに与えられる称号です。国はこの称号を与えることにより、その人が科学技術に関する高度な応用能力を備えていることを認定することになります。

技術者に必要なデザイン能力(エンジニアリングデザイン)

エンジニアリングデザインとは、「社会ニーズを満たす人工物的事物を創造し管理するために、種々の学問・技術を統合して、必ずしも正解のない問題に取り組み、実現可能な解を見つけ出して行くことであり、その全過程がエンジニアリングデザイン」として定義できますので、デザイン教育は、技術者教育の根幹として位置づけられます。

エンジニアリングデザイン能力には、問題設定力、構想力、創造性、種々の学問・技術の統合化・応用能力、構想したものを図や文章、式、プログラム等で表現できる能力、経済性・安全性・倫理性・環境への影響等の観点から問題点を認識し、これから生じる制約条件下で解を見出す能力、継続的に計画し実施する能力、コミュニケーション能力、チームワーク力など多くの能力が含まれます。

本学科ではデザイン能力を高めるための創成科目を充実させると共に、多様な卒業研究課題でこれらの能力を身に着けさせます。